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ゲームプログラマーが独立起業してみるブログ

Kindle に足りない 2 つのサービス

文系プログラマー、えのきです。

 

そんなわけ↓で、いま現在向かうところ敵なしの電子書籍サービス、Kindle なわけですが。

oppyen.hatenablog.com

あともう何年かすれば紙の本に取って代わりそうな勢いですけど、そうなるのにはまだ少し物足りないなぁと思う部分も、私としてはあります。

「もうあとこれさえあれば Kindle について行っちゃうんだけど!」って思えるかもしれない要望を、ふたつばかり挙げてみます。

 

要望その 1 : 家族と本棚を共有できる仕組み

アカウントごとに「本棚」を任意個作れるようにして、「本棚」単位で他のアカウントと本をシェアできる仕組みを作ってほしいです。全くの他人とのシェアは色々問題ありそうですが、家族に限定してこれを許容することは、そんなに難しくないはず。

何のためにこれがほしいかって言えば、これはもう「子供が親の蔵書に触れる機会を奪わないでほしい」の一点に尽きます。

私は学生時代、なぜか国語は特に勉強してなくても良い点が取れてたんですけども。理由はたぶん、本をたくさん読んでたからなんですよね。小説が多かったですが、図鑑だったり文学だったり専門書だったり、とにかく色んな本を読むのが楽しくて、家の本棚にあった本を片っ端から読んでました。「読む」という行為をたくさんこなすことで、読解力とか構成力とか感受性とか、いろんなものが自然と養われたんじゃないかなぁと。そしてそういった能力は、自分の人生において大きな助けになっています。あの頃いろんな本に自由に触れる機会があったことは、私にとって本当に幸いなことだったと思ってるんです。

もちっとライトに言い替えれば。子供はお金がないので、コンテンツに飢えてるんですよ。なので目の前に無料コンテンツがあれば飛びついちゃうわけですけど、スマホの無料ゲームなんかに夢中になられるくらいだったら、せめて親の目から見て良質と思えるコンテンツを無償提供してあげたいじゃあないですか。まぁゲームに勝てるかはわかならいですけどね‥ でも可能性だけは広げておいてあげたい。

これができないのは、Kindle の一番の欠点だと思います。まだ結婚もしてないのに何言ってやがんだ、って感じですが‥^^;

 

要望その 2 : 紙の本と交換できる仕組み

Kindle で買った本を、紙の本と交換できる仕組みを作ってほしいです。Kindle 上での所有権を手放すことと引き換えで、実費 + α の手数料はあってもいいから。コピーガードを保証できる媒体であれば紙の本に限らなくてもいいかもですが、究極として目指してほしいのはやっぱり、紙の本。

これがあるだけでもう、Kindle への安心感が段違いになりますね。やっぱり紙の本として手元に置きたい!残しておきたい!っていう、文化的というか情緒的というか嗜好的というか用心というか‥ 単に利便性や効率だけを見るなら切り捨てられそうな領域に、「サービス」として踏み込んでいただきたいなぁと。

出版社との間で取り分やら何やら、メチャメチャ揉めそうなのは想像に難くないですが‥ まぁ Amazon が直接出版したっていいわけだし? 出版物の既存の枠組みが変わっていけば、実現の可能性は見えてきそうな気はします。

 

 

ってな感じで勝手な希望を書き連ねてみましたが、いかがだったでしょうか。

今後 Kindle が紙の本を駆逐していくことになるのだとしたら(なると思う)、Kindle には文化の破壊者になるのではなく、真に文化の継承者たりえる存在になってもらいたいなと思ってます。ていうかさんざん他国に税金払わないで大きくなったんだから、少しくらい恩返ししたっていいじゃないかーって(笑)

 

以上、文系といっても英語はからっきしの、えのきでした。