紙の本と Kindle 本が同時発売中! 「フラジャイル」の異様な完成度
月マガで育った、えのきです。
先日、Kindle 本と紙の本が同時発売されるようになったねぇ!という記事を書きましたが。
Kindle ストアに、そのものズバリの「新刊・紙のコミックと同時発売」のコーナーができてました!
Amazon 的にも、やっと実現させた一押し要素だって事ですかねぇ。
このコーナーに並んでる本を、一通り眺めてみてたのですが。私の最近のお気に入りだった(けど連載で読んでるだけだった)漫画も同時発売になってたので、思わず勢いでポチっちゃいました。
フラジャイル 病理医岸京一郎の所見(5) (アフタヌーンコミックス)
- 作者: 草水敏,恵三朗
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/01/22
- メディア: Kindle版
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最近 TV ドラマ化したので、知ってる人も多いでしょう。私はドラマのほうはまだ観たことないんですけど。
この「フラジャイル」という作品ですが、連載開始当初からストーリーも作画も異様に完成度が高くて、最初からメディアミックス狙ってる感バリバリでした。とか思ってたらあっという間にドラマ化されましたし、単行本の巻末でアニメ塗りなんかも披露してますから、そのうちアニメもやりそう?
これ、本当に狙ってやってるんだとしたら凄いことです。ヒットするのは当たり前で、その更に上を見て世に送り出したって事ですからね。こりゃあ相当な実力をお持ちの原作者さんと漫画家さんのタッグなんだろうと思ってググってみたんですが。
原作 : 草水 敏
まず原作者の「草水 敏」さん。
「フラジャイル」関連の記事しか出てきませんね‥? Google 先生からしてこの仰りよう。
こんなツイートを見つけました。
フラジャイルの原作者、草水敏さんの正体は内緒です。ご本人の意向によりどこの誰と言う内容は一切お話しいたしません(ていうかぼくも詳しくは知りません)。しかし今年の北海道病理・夏の学校ではその草水敏さんがいらっしゃるんですよ……?参加者だけが聞ける裏話に期待
— 病理医ヤンデル (@Dr_yandel) January 24, 2015
本業の病理医さんがこう仰るということは、草水さんも本業の病理医さんなのかなー? 病理の現状を憂い問題提起すべく原作をしたため出版社に持ち込み!なんていう熱い妄想が捗ってしまいます。
漫画 : 恵 三朗
つぎに漫画家の「恵 三朗」さん。
こちらもほぼ「フラジャイル」関連の記事しかヒットしません。新人さんですか? マジで? 人物をとても魅力的に描かれていて「慣れてる」感があったので、既に実績のあるすごいベテランさんかなと勝手に思ってたんですが。
いやでも、原作者付きで最初から上を狙っていくような意欲作で全くの新人って事は‥ もしかしてベテランさんが名義を変えて描いてるとかだったりする?のかな?
このへん、もっと漫画に詳しい方ならピンと来たりするんでしょうか。
「フラジャイル」のストーリーは、かなり問題提起な感じのものです。あれが実際の病理の現場から見て演出過剰のフィクションなのか、痛切な病理あるあるなのかは、自分にはわかりませんが。もし後者だとしたら、TV ドラマにまでなったことで将来、かなりの好影響を現場に与えることになるかもしれません。TV を見て将来を決める子供なんて結構居ますからね、「ドラマの岸先生に憧れて病理医になりました!」なんて人が増えたなら、とてつもない大功績じゃないですか。
何にせよ、これをマジで狙ってヒットさせたんならもう‥ 原作者さんも漫画家さんも出版社さんも、カッコ良すぎ! クリエイターの端くれとして、実際の開発現場がどんな風だったか、非常に気になるトコロです。
以上、「修羅の門」の完結でやっと月マガを卒業できた、えのきでした。
追記 : この記事書いた後に、こんな記事を見つけた。
なお次号3月号では、「フラジャイル」の原作者・草水敏による最新作「春よ来るな」が始動。
原作を掛け持ちされるって事は、本業が病理医ってわけではなさそうですね。じゃあライターさんが取材してストーリー作ったのかな。凄いなぁ。